人物

聖徳太子とは

聖徳太子は教主釈尊を御本尊として、法華経、一切経をもんしよ(文書)として、両方のせうぶ(勝負)ありしに、ついには神はまけ仏はかたせ給て、神国はじめて仏国となりぬ『曾谷殿御返事』用明天皇の太子の上宮と申せし人、仏法を読み初め、法華経を漢土より...
宗義

本尊について(2)

本尊問答鈔     弘安元年九月。五十七歳著。与浄顕房日仲書 問て云く、末代悪世の凡夫は何物を以て本尊と定むべきや。 答へて云く、法華経の題目を以て本尊とすべし。 問て云く、何れの経文何れの人師の釈にか出でたるや。 答ふ、法華経の第四法師品...
修行

末代の修行方法(2)

守護国家論(抜粋) 第三に正しく末代の凡夫の善知識を明かさば。 問て云く 善財童子は五十余の知識に値いき。其の中に普賢・文殊・観音・弥勒等有り。常啼・班足・妙荘厳・阿闍世等は曇無竭・普明・耆婆・二子・夫人に値い奉りて生死を離れたり。此れ等は...
女人

女人について(3)

女人往生鈔 文永二年第七の巻に後五百歳二千余年の女人の往生を明かす事を云はば、釈迦如来は十九にして浄飯王宮を出で給ひて、三十の御年成仏し、八十にして御入滅ならせ給ひき。三十と八十との中間を数ふれば年紀五十年也。其の間、一切経を説き給ひき。何...
女人

女人について(2)

女人成仏鈔 文永二年提婆品に云く_仏告諸比丘。未来世中。乃至 蓮華化生〔仏諸の比丘に告げたまわく、未来世の中に。乃至 蓮華より化生せん〕。此の提婆品に、二箇の諌暁あり。所謂、達多の弘経は釈尊の成道を明かし、又、文殊の通経は龍女の作仏を説く。...
真言亡国

真言は国を亡ぼす悪法(5)

真言見聞 文永九年問ふ 真言亡国とは、証文何れの経論に出でたる耶。  答ふ 法華誹謗、正法向背の故也。  問ふ 亡国の証文、之無くば、云何に信ずべき耶。  答ふ 謗法之段は勿論なる歟。若し謗法ならば亡国・堕獄、疑ひ無し。凡そ謗法とは、謗仏謗...
真言亡国

真言は国を亡ぼす悪法(4)

真言天台勝劣事 文永七年問ふ 何なる経論に依て真言宗を立つる耶。  答ふ 大日経・金剛頂経・蘇悉地経、並びに菩提心論。此の三経一論に依て真言宗を立つる也。  問ふ 大日経と法華経と何れか勝れたる耶。  答ふ 法華経は或は七重、或は八重の勝也...
念仏無間

念仏は無間地獄に堕ちること(5)

当世念仏者無間地獄事 文永元年安房国長狭郡東条花房の郷、蓮華寺に於て、浄円房に対して、日蓮阿闍梨、之を註す。文永元年甲子九月二十二日。 問て云く 当世の念仏者、無間地獄と云ふ事。其の故、如何。  答て云く 法然之選択に就いて云ふ也。  問て...
三悪道

地獄について

顕謗法鈔(抜粋)第一に八大地獄の因果を明かさば、  第一に等活地獄とは、此れ閻浮提の地の下、一千由旬にあり。此の地獄は縦広斉等にして一万由旬なり。此の中の罪人はたがいに害心をいだく。模したまたま相見れば、犬と猿とのあえるがごとし。各々鉄の爪...
念仏無間

念仏は無間地獄に堕ちること(4)

題目弥陀名号勝劣事 文永元年南無妙法蓮華経と申す事は唱へがたく、南無阿弥陀仏、南無薬師如来なんど申す事は唱へやすく、又文字の数の程も大旨は同じけれども、功徳の勝劣は遥かに替わりて候也。  天竺の習ひ、仏出世の前には二天三仙の名号を唱へて天を...