日蓮聖人の御書を内容別に抄録しています。
念仏無間 念仏は無間地獄に堕ちること(8)
弥三郎殿御返事 建治三年 八月四日是は無智の俗にて候へども、承り候しに、貴く思い進らせ候しは、法華の第二の巻に〔今此三界〕とかや申す文にて候也。此文の意は、今此の日本国は釈迦仏の御領也。天照太神・八幡大菩薩・神武天皇等の一切の神・国主並に...
題目 唱題(南無妙法蓮華経)の意義について(5)
四条金吾殿御返事(四条第十九書) 建治三年。五十六歳作。法華経本迹相対して論ずるに、迹門は尚始成正覚の旨を明す。故にいまだ留難かかれり。本門はかかる留難を去りたり。然と雖も題目の五字に相対する時は末法の機にかなはざる法なり。真実一切...
国・歴史 日本の仏教史(3)
兵衛志殿御返事 建治三年(1277.08・21) 鵞目二貫文、武蔵房円日を使いにて給候ひ了んぬ。 人王三十六代皇極天皇と申せし王は女人にてをはしき。其の時入鹿臣と申す者あり。あまりのをごりのものぐるわしさに王位をおばはんとふるまいしを、天皇...
四箇格言 四箇格言まとめ(3)
西山殿御返事(与大内氏書・西山第三書) 建治二(1276) 五十五歳作青鳧五貫文給候畢。夫雪至て白ければそむる(染)にそめられず、漆至てくろ(黒)ければしろ(白)くなる事なし。此よりうつりやすきは人の心也。善悪にそめられ候。真言、禅、念仏宗...
経典事 法華経とは(2)
夫法華経の意は一切衆生皆成仏道の御経也。然りといへども信ずる者は成仏をとぐ、謗ずる者は無間大城に堕つ。〔若人不信毀謗斯経即断一切世間仏種、乃至其人命終入阿鼻獄〕とは是也。謗法の者にも浅深軽重の異あり。法華経を持ち信ずれども誠に色心相応の信者...
女人 女人について(6)
さじき女房御返事 建治元年(1275.05・25) 女人は水のごとし、うつわ物にしたがう。女人は矢のごとし、弓につがはさる。女人はふねのごとし、かぢ(楫)のまかするによるべし。しかるに女人はをとこ(夫)ぬす人なれば、女人ぬす人となる。をとこ...
禅天魔 禅宗は天魔の所為(4)
聖愚問答鈔下(抜粋) 文永二年 爰に愚人、聊か和らぎて云く 経文は明鏡也。疑慮をいたすに及ばず。但し法華経は三説に秀で、一代に超えるといへども、言説に拘はらず経文に留まらざる、我等が心の本分の禅の一法にはしくべからず。凡そ万法を払遣して言語...
人物 三大師(弘法・慈覚・智証)のまとめ(2)
弥源太入道殿御返事 文永十一年(1274)九月十七日別の事候まじ。憑み奉り候上は最後はこうと思しめし候え。河野辺かわのべ入道殿のこいしく候に、漸く後れ進らせて其のかたみと見まいらせ候わん。さるにても候えば如何が空しかるべきや。さこそ覚え候...
修行 末代の修行方法(3)
四条金吾殿御返事 (此経難持・四条第九書)文永十二年(1275.03・06) 五十四歳作 此経難持事。抑も弁阿闍梨が申し候は、貴辺のかたらせ(語)給ふ様に持らん者は、現世安穏後生善処と承りてすでに去年より今日まで、かたの如く信心をいたし申候...
女人 女人について(5)
四条金吾殿御女房御返事 文永十二年(1275.正・27)所詮日本国の一切衆生の目をぬき神をまどはかす邪法、真言師にはすぎず。是れは且く之を置く。十喩は一切経と法華経との勝劣を説かせ給ふと見えたれども、仏の御心はさには候はず。一切経の行者と...
