経典事 涅槃経について 問て云く 法華経と涅槃経と何れか勝れたる乎。 答て云く 法華経勝るる也。 問て曰く 何を以て之を知るや。 答て曰く 涅槃経に自ら如法華中等と説いて更無所作と云う。法華経に当説を指して難信難解と云わざる故也。 問て云く 涅槃経の文を見るに、涅... 2024.10.09 経典事
経典事 自我偈について 今の施主十三年の間、毎朝読誦せらるる自我偈の功徳は_唯仏与仏。乃能究尽〔唯仏と仏と乃し能く究尽したまえり〕なるべし。 夫れ法華経は一代聖教の骨髄なり。自我偈は二十八品のたましいなり。三世の諸仏は寿量品を命とし、十方の菩薩も自我偈を眼目とす... 2024.10.09 経典事
仏法の余 法華経の行者について(2) 問て云く 末代の法華経の行者を怨める者は何なる地獄に堕ちるや。 答て云く 法華経の第二に云く_見有読誦 書持経者 軽賎憎嫉 而懐結恨 乃至 其人命終 入阿鼻獄 具足一劫 劫尽更生 如是展転 至無数劫〔経を読誦し書持すること あらん者を見て... 2024.10.09 仏法の余
仏法の余 法華経の行者について 法華経第七に云く_四衆之中。有生瞋恚。心不浄者。悪口罵詈言。是無知比丘。従何所来 ~ 或以。杖木瓦石。而打擲之 乃至 千劫於阿鼻地獄。受大苦悩〔四衆の中に瞋恚を生じて心不浄なるあり、悪口罵詈して言く 是の無知の比丘、~ 或は杖木・瓦石を以て... 2024.10.09 仏法の余
地理・歴史 日本の仏教史(2) 四条金吾殿御返事(四条第十八書)(告誡書)建治三年 五十六歳作。 御文あらあらうけ給て、長き夜のあけとをき道をかへりたるがごとし。夫仏法と申は勝負を先とし、王法と申は賞罰を本とせり。故に仏をば世雄と号し王をば自在となづけたり。中にも天竺... 2024.10.09 地理・歴史
般若心経 般若心経は未顕真実の権経 今の世に、般若心経の読誦や写経が流行っているが、般若心経を一切経の第一と決め付け、法華経を下すのは阿鼻に堕つべき僻見である。 なぜなら般若心経が説かれた後の無量義経にまず云く_四十余年。未顕真実。〔四十余年には未だ真実を顕さず〕と。般若心経... 2024.10.09 般若心経
経典事 方便品と寿量品について 此方便品と申は迹門の肝心也。此品には仏十如実相の法門を説て十界の衆生の成仏を明し給へば、舎利弗等は此を聞いて無明の惑を断じ真因の位に叶ふのみならず。未来華光如来と成て、成仏の覚月を離垢世界の暁の空に詠ぜり。十界の衆生の成仏の始は是也。<中略... 2024.10.09 経典事
宗義 唱題(南無妙法蓮華経)の意義について(3) 曾谷入道殿御返事(如是我聞鈔) 建治三年 五十六歳作 妙法蓮華経一部一巻小字経、御供養のために御布施に小袖二重・鵞目十貫・並に扇百本。 文句の一に云_如是とは所聞の法体を挙ぐと。記の一に云_若し超八の如是に非ずんば安んぞ此経の所... 2024.10.09 宗義
大乗守護 大乗こそ仏説 よく、「法華経なんかの大乗経典は後世の人の創作だ」とか言う人がいるが、この人は大罪を免れない。なぜなら、大乗経の存在を否定することは、世の菩薩の存在を否定し、衆生の仏性を否定し、一切衆生が仏に成る道を断絶させてしまうことになるからだ。もし阿... 2024.10.09 大乗守護
仏法の余 末代の僧尼について 末世には狗犬の僧尼は恒沙の如しと仏は説せ給て候也。文の意は末世の僧、比丘尼は名聞名利に著し、上には袈裟、衣を著たれば形は僧、比丘尼に似たれども内心には邪見の剣を提て、我出入する檀那の所へ余の僧尼をよせじと無量の讒言を致し、余の僧尼を寄せずし... 2024.10.09 仏法の余