念仏無間

念仏無間

念仏は無間地獄に堕ちること(7)

浄蓮房御書  建治元年六月 五十四歳作細美帷一送り給候畢ぬ。善導和尚と申す人は漢土に臨シと申国の人也。幼少の時密州と申す国の明勝と申す人を師とせしが、彼の僧は法華経と浄名経を尊重して、我も読誦し人をもすゝめしかば善導に此を教ゆ。善導此を習ひ...
念仏無間

念仏は無間地獄に堕ちること(6)

法華浄土問答鈔 文永九年(1272年.正・17)<図略>弁成の立つ。我が身叶ひ難きが故に且く聖道の行の捨閉閣抛し浄土に帰し、浄土の往生して法華を聞いて無生を悟るを得る也。  日蓮難じて云く 我が身叶ひ難ければ穢土に於て法華経等・教主釈尊等を...
念仏無間

念仏は無間地獄に堕ちること(5)

当世念仏者無間地獄事 文永元年安房国長狭郡東条花房の郷、蓮華寺に於て、浄円房に対して、日蓮阿闍梨、之を註す。文永元年甲子九月二十二日。 問て云く 当世の念仏者、無間地獄と云ふ事。其の故、如何。  答て云く 法然之選択に就いて云ふ也。  問て...
念仏無間

念仏は無間地獄に堕ちること(4)

題目弥陀名号勝劣事 文永元年南無妙法蓮華経と申す事は唱へがたく、南無阿弥陀仏、南無薬師如来なんど申す事は唱へやすく、又文字の数の程も大旨は同じけれども、功徳の勝劣は遥かに替わりて候也。  天竺の習ひ、仏出世の前には二天三仙の名号を唱へて天を...
念仏無間

念仏は無間地獄に堕ちること(3)

問うて云く 念仏無間獄とは何なる経に見えたるぞや。答えて云く 念仏往生とは何れの経に見えて候ぞや。答えて云く 浄土の三部経にて説きて候なり。問うて云く 三部経は法華より前歟、後歟。若し前に説きて候わば、法華経の方便にて未顕真実の経にてそら事...
念仏無間

念仏は無間地獄に堕ちること(2)

六郎恒長御消息 文永六年所詮、念仏を無間地獄と云ふ義に二有り。一には念仏は無間地獄とは、日本国一切の念仏宗の元祖法然上人の選択集に、浄土三部を除きてより以外、一代の聖教、所謂、法華経・大日経・大般若経・等の一切大小の経を書き上げて、捨閉閣抛...
念仏無間

念仏は無間地獄に堕ちること

念仏無間地獄鈔 建長七年 (1255)念仏は無間地獄之業因也。法華経は成仏無得道之直路也。早く浄土宗を捨て法華経を持ち生死を離れ菩提を得べき事。 法華経第二譬諭品に云く〔若し人信ぜずして 此の経を毀謗せば 則ち一切世間の 仏種を断ぜん〕。〔...