天照太神と八幡大菩薩について

地神五代の第一は天照太神 伊勢太神宮日の神是れ也。いざなぎいざなみの御女也。
<中略>
 人王は大体百代なるべきか。其の第一の王は神武天皇、此れはひこなぎの御子也。乃至第十四は仲哀天皇[八幡御父也]。第十五は神功皇后[八幡御母也]。第十六は応神天皇にして仲哀神功の御子、今の八幡大菩薩也。
<中略>
神は又第一天照太神・第二八幡大菩薩・第三は山王等三千余社。昼夜に我が国をまほり、朝夕に国家を見そなわし給ふ。其の上天照太神は内侍所と申す明鏡にかげをうかべ、大裏にあがめられ給ひ、八幡大菩薩は宝殿をすてて、主上の頂を栖とし給ふと申す。
<中略>
八幡大菩薩は殊に天王守護の大願あり。人王第四十八代に高野天皇の玉体に入り給ひて云く ̄我国家開闢以来以臣為君未有事也。天之日嗣必立皇緒〔我が国家開闢以来臣を以て君と為すこと未だ有らざる事なり。天の日嗣必ず皇緒を立つ〕等云云。又太神付行教云 ̄我有百王守護誓〔太神行教に付して云く 我に百王守護の誓ひ有り〕等云云。
『神国王御書』

日本国と申すは天照太神の日天にしてましますゆへなり。
『撰時抄』

神武よりは二千余年、天照太神入りかわらせ給ひて人王とならせ給ふ。
<中略>
日本国の王となる人は天照太神の御魂の入りかわらせ給ふ王也。
『高橋入道殿御返事』

 日本国と申すは女人の国と申す国也。天照太神と申せし女神のつきいだし給へる島也。
『日眼女釈迦仏供養事』

 然るを日本は神国として伊奘諾・伊奘冊尊、此の国を作り、天照太神、垂迹御坐して、御裳濯河(みもすそかは)の流れ久しくして今にたえず。
『聖愚問答鈔』

天照太神・正八幡宮等は我が国の本主也。(釈迦如来)迹化の後、神と顕れさせ給ふ。此の神にそむく人、此の国の主となるべからず。されば天照太神をば鏡にうつし奉りて内侍所と号す。八幡大菩薩に勅使有りて物申しあはさせ給ひき。大覚世尊は我等が尊主也。先づ御本尊と定むべし。
『善無畏三蔵鈔(師恩報酬鈔)』

わづかの天照大神、正八幡なんどと申すは、此国には重んずけれども梵釈、日月、四天に対すれば小神ぞかし。
『種種御振舞御書』

 されば法華経をたもつ人をば、釈迦・多宝・十方の諸仏、梵天・帝釈・日月・四天・龍神、日本守護の天照太神・八幡大菩薩、人の眼をおしむがごとく、諸天の帝釈を敬ふがごとく、母の子を愛するが如く守りおぼしめし給ふべき事、影の身にしたがふが如くなるべし。経文に云く_諸天昼夜。常為法故。而衛護之〔諸天昼夜に常に法の為の故に而も之を衛護し〕云云。
『行者仏天守護鈔』

 其上此国の主八幡大菩薩は卯月八日にうまれさせ給ふ。娑婆世界の教主釈尊も又卯月八日に御誕生なりき。今の童女、又月は替れども八日にうまれ給ふ。釈尊八幡のうまれ替りとや申さん。
『月満御前御書』

八幡大菩薩は日本第十六の王、本地は霊山浄土に法華経をとかせ給し教主釈尊なり。衆生のねがい(願)をみて(満)給がために神とあらわれさせ給ふ。
『南条殿御返事』

大隅国に石体銘と申す事あり。一の石われて二になる。一の石には八幡と申す二字あり。一の石の銘には「昔霊鷲山に於て妙法華経を説き今正宮の中に在つて大菩薩と示現す」と云云。是釈迦仏と申す第一の証文也。此よりもことにまさしき事候。此八幡大菩薩は日本国人王第十四代仲哀天皇は父也。第十五代神功皇后は母也。第十六代応神天皇は今の八幡大菩薩是也。
<中略>
八幡大菩薩の御誓は、月氏にては法華経を説て正直捨方便となのらせ給ひ、日本国にしては正直の頂にやどらんと誓給ふ
『四条金吾許御文(八幡抄)』

八幡大菩薩は正直の頂にやどり給う、別のすみかなし等云云。
『法門可被申様之事』

日本国四十九億九万四千八百二十八人は八幡大菩薩の子也。
『諌曉八幡抄』

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