立正安国論

立正安国論を読んだある人は、「日蓮はなんて過激で排他的なことを言っているのだろう」と思うかもしれない。
しかし、それは安国論をまだ正しく理解できていない証拠だ。
排他的に見えるのは念仏の極悪さがまだ分かっておらず、過激に映るのは大乗を信じる心が足りないからだ。

立正安国論こそ天下の災いを払い、安心立命を手にするための唯一の指南書なのである。全ての答えはここにある。
安国論に書かれていることは、全て日蓮自身の見解を捨て、純粋に経典に基づいて導き出された正論なのである。

立正安国論には日本人の目を覚まさせる功徳がある。反対に、選択集は日本人の目をくりぬく悪書である。
法然の選択集がいかに仏説を無視して、独りよがりの見の域を出ていないかを。
法然が人をして法華経を捨てさせ念仏を弘めたために、日本中にあらゆる災いが降りかかって鎌倉時代の日本を地獄の様相に変えてしまったのである。

鎌倉時代、数多の僧が多くの流派を生み出したが、釈尊の教えを正統に受け継いでいるのは日蓮だけです。
世にある「選択集」「歎異抄」「正法眼蔵」などは、ただ祖師たちが仏説を無視して自分勝手な考えで作った、災いをもたらす書である以外何ものでもない。
ただ、立正安国論だけが己の見解を捨て、仏説を尊重し、適所に経文を引いて答えを導き出した、一番頼りにして実践すべき書なのである。

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