御書要録

修行

末代の修行方法

法華経には_正直捨方便 但説無上道〔正直に方便を捨てて 但無上道を説く〕云云。涅槃経には邪見之等云云。邪見方便と申すは華厳・大日経・般若経・阿弥陀経等の四十余年の経経也。捨とは天台の云く廃也。又云く謗とは背く也。正直の初心の行者の法華経を修...
地理・歴史

正像末のまとめ

仏滅後正法の始の五百年は一向小乗、後の五百年は権大乗、像法一千年は法華経の迹門等也。末法の始めには一向に本門也。一向本門の時なればとて迹門を捨べきにあらず。『四菩薩造立鈔』正法一千年の機の前には唯小乗、権大乗相叶へり。像法一千年には法華経の...
地理・歴史

末法万年について

像法千年の後は末法万年。持戒もなし破戒もなし、無戒者のみ国に充満せん。而も濁世と申してみだれたる世也。『南条兵衛七郎殿御書』仏涅槃経に記して云く_末法には正法の者は爪上の土、謗法の者は十方の土とみえぬ。法滅尽経に云く_謗法の者は恒河沙、正法...
地理・歴史

像法一千年について

正法千年の後は像法千年也。破戒者は多く得道少なし。『南条兵衛七郎殿御書』像法に入って一十五年と申せしに、後漢の孝明皇帝永平十年丁卯の歳、仏経始めて渡って、唐の玄宗皇帝開元十八年庚午の歳に至るまで渡れる訳者一百七十六人、持ち来る経論律一千七十...
地理・歴史

正法一千年について

仏入滅の次日より千年をば正法と申す。持戒の人多く得道の人これあり。『南条兵衛七郎殿御書』仏付法蔵経等に記して云く 我が滅後に正法一千年が間、我が正法を弘むべき人、二十四人次第に相続すべし。迦葉・阿難等はさておきぬ。一百年の脇比丘、六百年の馬...
人物

天照太神と八幡大菩薩について

地神五代の第一は天照太神 伊勢太神宮日の神是れ也。いざなぎいざなみの御女也。<中略> 人王は大体百代なるべきか。其の第一の王は神武天皇、此れはひこなぎの御子也。乃至第十四は仲哀天皇[八幡御父也]。第十五は神功皇后[八幡御母也]。第十六は応神...
宗義

唱題(南無妙法蓮華経)の意義について

末代濁悪世の愚人は、念仏等の難行・易行等をば抛ちて、一向に法華経の題目を南無妙法蓮華経と唱へ給ふべし。 『善無畏三蔵鈔』 問て云く 一文不通の愚人、南無妙法蓮華経と唱へては何の益か有らんや。 答ふ 文盲にして一字を覚悟せざる人も信を至して唱...
四箇格言

四箇格言まとめ

問うて云く 日蓮聖人の御義は何様に立てられて候ぞや。答えて云く 惣じて法華已然の諸経を読み持つ人は無間地獄に堕つと申す。(※1)別しては念仏は無間獄。真言は亡国。禅は天魔の法門なり。凡そ天台宗(法華宗)の外は皆魔の眷属なり云云。問うて云く ...
経典事

法華経とは

法華経は一代聖教の肝心、八万法蔵の依りどころ也。大日経・華厳経・般若経・深密経等の諸の顕密の諸経は震旦・月氏・龍宮・天上・十方世界の国土の諸仏の説教恒沙塵数也。大海を硯水とし、三千大千世界の草木を筆としても書き尽くしがたき経経の中をも、或は...
人物

日蓮とは

日蓮は日本第一の法華経の行者也。『南条兵衛七郎殿御書』日蓮は閻浮第一の法華経の行者なり。天のあたへ給ふべきことわりなるべし。『別当御房御返事』日蓮は世間には日本第一の貧者なれども、仏法を以て論ずれば一閻浮提第一の富者也。天台智者大師、伝教大...