正しい仏教解説書

現在、多くの仏教解説書が巷に溢れているが、仏教を学ぶなら、現代人の書いた仏教書はまず差し置いて、自分で経典を開いて直に学ぶに越したことはない。

現代人が書いた仏教の本、仏教の解説書はほとんど読むに値しない。
古くからある正しい解釈を廃して、美麗字句を並べたり、自分達の都合の良い新しい解釈を生み出したりして、返って本来の正しい意味を失っているものが多い。
経典に説かれる神通や不可思議の事(例えば釈尊が摩耶夫人の右脇から出生したこと等)を馬鹿にして、「これは伝説だ」とか「作り話だ」とか言って片付けるなら、仏教の深義を台無しにすることになる。
自分たちの理解の範囲に収まるように仏教を解釈しようとしても無駄。
諸経の勝劣、大乗小乗・権教実教を弁えず、小乗を持ち上げては、大乗は創作だとか言って誹謗し、般若心経等の権教を実教と思い込んだり、原始仏教などの時期不相応の教を弘めたりする。
これらの解説者は皆、仏の本意を悟っていない愚か者である。

もし誤った解釈を信じてしまったら、悪見を増し、解脱を遠のき、心を狂わせるだろう。
そんなことになってしまったら、仏教を悟ることは到底無理。何の利益ももたらさない。

凡夫の習い、仏法に就いて生死の業を増すこと、其の縁一に非ず。

日蓮『守護国家論』

また、竜樹や馬鳴等のインドの論師が書いた論書は正しい解説書ですが、末代の小智の我々凡夫が読んでも到底理解して修行できる範囲ではない。難解で歯が立たないだろう。これも苦労して読む必要無い。

しかし、初めから経典を読もうとしても難解で苦労するだろうから何らかの解説書、指南書が必要です。
それは何でしょうか。ずばり、日蓮聖人が書いた御書です。これ一つに限られます。
末代の我々に仏教を正しく解説くださっているのは日蓮だけです。世間に仏法を破る悪知識は多く、正しい解釈をしている善知識は少ないものです。末代の善知識の僧は日蓮聖人と、その教えを忠実に守っている弟子達だけです。

まずは「立正安国論」と「守護国家論」を漢和辞典を片手に読むことをお勧めする。
日蓮聖人の書を読んで諸宗の非義を知り、仏法の邪正を見極めて、念仏や禅を離れて一乗法華経に帰依して題目を唱えるなら、末代に於いても正しく仏道を修行できるだろう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました