仏教用語の正しい使い方

因縁

✕ 言いがかり

例:あいつに因縁を付けられたから脅してやった。

〇 物事の結果を生み出す原因

例:重たい物を持ち上げる訓練を続けた。この因縁があって、彼は力持ちとなった。


果報

✕ 幸いを得ること(なぜか現代では好ましい結果を得た場合のみに使われる)

例:彼は果報者だからうらやましいよ。

〇 原因の行き着いた結果。(良い結果でも悪い結果でも使ってよい)

例:窃盗の犯罪が積もり、その果報として彼は刑務所に入っている。


外道

✕ 鬼畜のような道に外れた行い

例:そんなやり方、まさに外道だ。

〇 仏教以外の宗教・学説

例:キリスト教や科学などの外道は仏教には及ばない。


成仏

✕ 死亡すること

例:あの人は昨年成仏しました。

〇 仏道の修業を完成させて一切種智を得ること

例:仏門に入って成仏しなさい。


愚痴

✕ 無駄口、不平不満

例:あの人は会うたびに愚痴ばかり言っている。

〇 道理に暗く頭が鈍いこと

例:彼は愚痴だから、とてもこの話が理解できないだろう。


迷惑

✕ 人が嫌がる行為

例:人に迷惑をかける行為は許されませんよ。

〇 道理が理解できず是非の判断ができなくなること

例:この真理が理解できず、彼は迷惑している。


利益(りやく)

✕商業上、金銭上の得

例:この市場をわが社が押さえれば多大な利益が得られます。

〇仏道を修行したうえでの善果報

例:諸宗を捨ててお題目を持って唱え続ければ、後生の利益が必ず得られます。

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